[感想]ハーモニー
あっさりラノベ
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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ページ数も少なく、平易で滅茶苦茶読みやすかった。(屍者の帝国とは何だったのか)
映画はミァハとトァンのクレイジーサイコレズ物語って感じだったけど、原作はもっともっとあっさりテイストで、ミァハもトァンも互いに執着せずさっくり結末を迎えていて驚いてしまった。
映画同様世界は完全調和という名のディストピアに落ちついて終わってましたよ。
伊藤計劃三部作ってことで、これも屍者の帝国同様「魂とは何か?」という問いを投げかけているんだけど、屍者の帝国では粘菌の活動だったものが、ハーモニーでは様々な欲求行動の中から最適なものを選びとるそのプロセスこそ魂なのだと説いてました。
虐殺器官では魂をどう描くのか楽しみですな(本はもう買った)