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狼と香辛料2読了

お、面白かった!

狼と香辛料2読了ー。
1巻はなんというかキャラクターの説明やら世界観やらを読み手に理解させる巻というカンジで、あまりピンとこなかったのだけど、2巻は面白かった。うわーやられたー。まさにそんな感じ。
状況説明が済んだこの巻からいよいよ「狼と香辛料」の本領発揮だぜえ!そんな感じでしたよ。

1巻終了時、そこそこ儲けもでて、旅も順風満帆か?とか思ったロレンスご一行。ところが旅先でちょっと大きく「信用買い」をやらかしたら、その品がまさかまさかの大暴落。挙句早馬を使われて行き先の商館に債権を売られる始末。前の巻では生命の危機だったのだけど、今度は商人として破産の危機に。で、商人にとっての破産とは「イコール死」なのですね。逃げようにも顔が割れているので逃げられない、あとは金を返すためにエスポワールに乗るか、地下にもぐるか。嫌ならとにかく翌日までに借金を返すしかないってなトンデモな事態に。
で、この「借金返済しないと死」ってのがえらくリアルに感じられて、ぴりぴりとしびれる緊張感を持って読むことが出来ましたよ。
まさに逃げ場なし。
そこで逆転の一打を放つことになるんだけど、この展開がもう見事。伏線の張り方がうまいのだよねえ。なにげなーく振っておいた話題。伏線がつぎつぎと定められたピースとして枠に嵌っていく様はホントお見事。参ったー。ホント参った。

うー大満足ですよー。