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魔法少女まどか☆マギカ11話の感想書く日記


(バトンはついに彼女に手渡された)
という事で本日、つつがなく視聴の方完了致しました。
おもしろかった!紛れもなく10年代を代表する名作だったですね。リアルタイムで見ることができてホント良かったです。
ニコニコ動画の放送解禁が月曜らしいので、そこでもう一度見てから改めて感想書きたい気もするケド、とりあえずいま頭の中にあるコトを1話づつ2日に分けて投稿してみます。一応折り畳みますよー。

最終決戦への助走


(近代兵器で戦う魔法少女)
1ヶ月以上間があいてしまったのですっかり忘却してたのだけど、11話って時系列ではさやかと杏子が死んだ直後なんですね。ほむほむの巻き戻りですっかり時系列がごっちゃになってしまった感。
という事で、巻き戻りの10話を踏まえてほむほむが単身最終決戦に望んだ11話。悲壮な覚悟でそれに望んだ彼女だけど、実は本当の最終決戦って別のところで行われていたんですよね。
即ちまどかの心の中で。
10話を見た視聴者からすれば「まどかを魔法少女にしないでワルプルギスの夜を倒す」が勝利条件のように思えるのだけど、それって違うんですよね。もしそれが成立したとしても既に魔法少女になってしまったほむほむがいずれ魔女化するのは必至。つまりハッピーエンドを望むなら「現行提示されてるルールをひっくり返す」必要がある訳で、
皮肉なことにそれが出来るのは主人公であるまどかをおいて他にない。という。
どうあってもまどかは魔法少女になるしかない
だけど願いが無意味であるとか、魔法少女が呪いを生む存在であるとか散々キュウべえから吹き込まれ続けてきたまどかが今どうして「魔法少女」になれるのか。(ほむほむからも散々、散々なるな!って釘を刺されているしねえ)
この瞬間って、物語上最も魔法少女になるハードルが上がってる状態なんですよね。
ただの小さな女の子が「すべてを理解した上で」魔法少女になるという重い決断をする。11話は、小さな彼女の最終決戦をついに描いた回だと思ったのです。

彼女は何故魔法少女になるのか


最終決戦前にキュウべえとのやり取りがあったんだけど、彼と彼女の会話はついに最後までかみ合わなかったですよね。
人間は家畜だ。思いは無意味だ。宇宙のために犠牲は必要だ。キュウべえの語るこれってまごうことなき「正論」なんだけど、その一切合切をまどかは受け入れなかったんですよね。理性と感情を天秤に掛け、まどかは感情を取った。
まどかはマミさんやさやか、杏子、そしてほむほむがやってきたコトを彼女らのすぐ傍で見続けてきた。彼女たちがどんな思いで戦い続けてきたのか。それを最も良く知っているからこそ、彼女はその思いを否定するコトができないんですね。
彼女たちの思いを無にできない。だから彼女は魔法少女になると決めた。最終的に魔法少女ではない「まどかの母親」が彼女の背中を押したのって「女の子はすべからく思いを優先する生き物であるからして」って宣言のように感じたのです。すごく象徴的で美しいシーンだったなとか思いましたよ。

「思いを取る」という決断は下された。あとは怒濤のグランドフィナーレへと一直線。なんやかやで即続きが見られる一挙放送でホントよかったなーとか思ったり。これもし一話ずつだったとしたらマジ…。
なんかまとまらない感ですが、最終話の感想は明日書きますー。