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うさぎドロップ第10話の感想などちこちこ書く日記

コラ素材提供回


なんか…濃い(作画が)
今週は風邪引いたりんちゃんを前にダイキチが右往左往するって話だったんだけど、要するにコレってダイキチ=万能(スーパーマン)ではないって事を改めて提示した回って事なんですよね?
で、そんなダイキチを叱咤しサポートしたコウキママンもまた風邪引いて倒れるってのラストに挟むことで、彼女もまた万能ではないって事を描写してるんですね。
これなー前段でコウキママンがママ友の話で凹んでるってくだりがあって、凹んだママンをダイキチが元気付けてるんですよね。ダイキチとコウキママンの強さと弱さ、両面を描いた回ってコトでOK?

って言うかもうふたりくっついちゃえよ(ホジ)
※にしてもダイキチの性欲の無さは異常。常時賢者モード。齢30の男がそこまで聖人になれるので???とか思ったり。今回の話でようやくダイキチ(片親)の弱さみたいなの出してきたんだけど、それでもこの問題に切り込んでは来ませんでしたね。こういう問題はりんちゃんがお年頃になる10年後の第2部で出してくるんですかね?(このへんやはり意図的にぼかしてる印象)
なんかこういうのハチミツとクローバーあたりのモヤモヤに通じるトコロある気がしますねえ…。

性欲はともかくダイキチってのは要するに女性陣(りん)(コウキママン)(りんの母親)が思う、父性という概念を具現化した妖精的存在なんですよね。(女性陣の辛辣な描写とはちと違う感)
で、バランスを取るため、今後コウキ(越えるべき父性の代替としてダイキチを見てる)の視点からダイキチを語ることがあるんじゃないかなーとかぼんやり。(女性陣は父性に庇護される存在だけど、コウキは成長したらダイキチ越え(父親越え)を行わなくてはならないハズなので)
はい堪能しました。
えーと今10話でしたっけ?んじゃ残り2話ですか。となるといよいよ物語はりんちゃんの内面を描いてくる、んですかね?
※ところでりんちゃんが越えるべきラスボスってのは今のところ3パターンくらい考えられて、1.りんの母親、2.ダイキチ、3.コウキだと思うんだけど、皆一筋縄じゃいかない強敵ですよね…。個人的には2.のダイキチ(父親同然の存在である彼との恋愛要素的展開)と対決するの見たいんだけど、まあ順当に1.の母親…ですよね。
母親のラスボス感はホントスゴい。もう単純に「りんを捨てた母親」ってだけで十分重いのに、「漫画家」である彼女は、社会に属しているけど「女王蜂」のポジションが許されているんですよね。ダイキチが職場の同僚やコウキママン、パパ友等横の広がりをもってりんに接しているのに対し、彼女は彼氏(漫画家アシスタント)の忠告すらこの時点で聞く耳を持たないという…。況や捨てた娘のコトをどう思っているやら。

(パパ友)
このまま母娘の人生が交わることなく終わればそれはそれで幸せなんだろうけど、母親の描かれ方を見るにやはり対決は避けられないのかなあ…とか思ったり。ううん…。
これを真っ正面から描いて着地させたらこれはもう「うさぎドロップ-完-」ですよね。どうなるんでしょ?
やっぱ第2部読まないとだめかなーううん…。