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[感想]崖の上のポニョ

ポニョを性的な目で見るのやめろし!

今日の金ローは崖の上のポニョやってたんで(2年半ぶり?)なんかまるまる見ちゃいましたよ。実況などしつつ割とノリノリで2時間楽しんじゃったんだけど、改めて見返してみるといろいろ気付くことがあって面白かったです。ええと備忘録代わりにちょっと思ったことなどメモしておきますよ。こういうの書いておくと後で読み返したとき楽しいんではい。
ポニョって中盤の津波以降は死後の世界なんじゃね?って考察よく見かけるじゃないですか。エキセントリックな電波展開だし道中登場するキーワードやアイテムもそうだし何よりポニョの名前がブリュンヒルデなわけだし(ワルキューレの騎行吹いた)なので大人が深読みできるファンタジーなんかね?とか思っちゃうんだけど、宮崎監督的には含むところはなく、子供に向けた子供のための話だって言ってるんですよね(で子供受けが悪かったとか言ってる)で今回ポニョをその子供視点みたいなの意識して見たんだけど、なるほどストーリーの整合性とかそういうの抜きで、これは子供に向けた寓話なんだなーってのすんごい感じたのです。
で、ポニョで宮崎監督が子供たちに言いたかったことって多分「自分の大切なものは(世間からみてどんなにアレなモノでも)手放さなくていいんだぜ?」ってコトですよね?(これって要は虫愛ずる姫君の変形ってアレ)
ポニョのストーリーをざっくり書くと「魚人の娘が人間になって楽しく暮らしましたとさ」って話になると思うんだけど(ざっくりすぎるか)、要はこれ寓話で言うところの「試しの道」なんですね(試練乗り越えたら一緒になってもいいぜ?的アレ)
ええとポニョって主人公であるソウスケにとっては、人生で初めて得た「庇護しなきゃならない存在」なわけじゃないですか。だけど友達のメス連中からはヤダ魚フェチ?ヤバイって気味悪がられるしツンデレのBBAには魚人ニーとかさすがのアタシも引くわ…って忌避されるし、ソウスケの母親からは自分、夫とはいつも一緒にいられねっす。だって大人になるってそういうもんだし…とか遠回しに魚との結合は諦めろ?的アピールされるしポニョの父親には種族の壁かくも分かち難しって言われて、もう全包囲的に「お前等別れろ?」ってなってるじゃないですか。で、この物語はそれら一つ一つを説き伏せる旅というか、困難を踏み越えていく話なんですよね。こういうトコロすごい寓話っぽくて、なるほどポニョは子供向けのファンタジーなんだなーって思いましたよ。でソウスケは齢5歳にしてその試練をくぐり抜け、巨女のママンにご褒美として人間になったポニョと一緒に暮らす権を与えられましたとさ。
やっぱ巨女は懐深いわ巨女ブーム来てるわ。
これって例えばアリエッティとは真逆の構造なんだよなあーとかぼんやり(アリエッティは完全な別離なんで)宮崎監督的には、どんなにアレな時代でも子供には希望をって思ったんじゃないかなーとかぼんやり。