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[感想]007 スカイフォール

ボンドvsボンド

今年50周年を迎えるスパイ映画の金字塔、007シリーズの最新作であるスカイフォールを観てきましたよー。めっちょ面白かった!満足ですん。
ロートルとルーキー、過去と現在、懐古と革新という、古いものと新しいものの対比が至る所でよく効いてていい感じでした。(そいえば若返ったQがなんかシャーロックっぽくて吹くなど)
まあネタバレというアレも無いんですが、感想などちょろっとメモ書きしておきますよ。折りたたみますー。
あらすじ:母親殺しを阻止するために息子が大活躍

ボンド(インテリ)vsボンド(ロートル)

この物語をざっくり書くと、かつて上司(M)に裏切られたと感じた工作員(旧ボンド)が同じくひどい目に遭わされながらも舞い戻った工作員(新ボンド)に手打ちにされるってハナシだと思うんだけど、ボンド映画のお約束みたいなものを結構大胆に外してきて、何というか旧シリーズの精算、そして新シリーズの幕開けみたいな印象を受けましたよ。っていうか個人的にはアリだと思うんだけどある意味シリーズのタブーに踏み込んでますよねえコレ。まあいいのか(ホジ
ここんとこのボンドってMがジュディ・デンチだったんで、Mとボンドの関係がまんま母親と息子みたいに描かれていて、今回はまさに息子vs息子が実現したんだけど、その息子たちは共に母親に見捨てられたという設定なんですね。一人は潜入中に放置され自決(失敗)もう一人はボンドガールに銃撃されてる。でどちらも最高責任者であるM(母親)が最終的に引き金を引かせてるわけで、まあ旧ボンドの母親に対する憎しみごもっともってハナシなんですが…
これなー、もう結論から書いちゃうんだけど、要は任務に就いたなら死んでも文句言うなよ?ってコトですよね?
クレイグボンドはもうロートルもいいところのジジイボンド(いい体)なんだけど、辞めてもいいのに自分から任務に戻ってんですよね。だからMはたとえロートルでも容赦しないぜ?って来る。たとえテスト不合格のヨレヨレボンドでも容赦なく任務に投入する。
敵ボンド(旧ボンド)が当時助けてもらえなかったよーって言うのも勝手なんだけど自ら志願してんなら文句は言えないわけで、ここの履き違えが最終的な差になった気がしますよ。
この論理は当然上司であるMにも当てはまるわけで、今回分かりやすく勲章と引き替えに椅子から降りろって諭されたんだけど結局降りなかった。だから今回の精算に繋がっているんですね。
堪能しましたですよ。まあ正直ラストのアレはあまりに分かりやすい精算だったんでウーンと言えばウーンな感じだったんだけど、ある意味自らスパイかくあるべしを体現したってコトでいいのかなーとか思ったり。