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[感想]レ・ミゼラブル

涙ボローですわマジ。

というコトで観てきましたよーレ・ミゼラブル
いやめっちょ良かった!堪能しました。ミュージカルのレ・ミゼラブルの方は何度も見ていて内容とか隅々まで把握してるつもりだったんだけど、ラストでホント涙ボロー状態になっちゃって自分でも驚くなど。ぶっちゃけミュージカルのレ・ミゼラブルって作品として完璧に完成されてる存在なんで、いや何で今映画化よ?とか思ってたんだけど、ミュージカルに忠実な作りでありつつ映画ならではのスケール感がプラスされていて、まさに紛うことなき名作でしたわ。これは映画化大成功でしたな!
この年末に文句無くオススメ出来る映画なんじゃないかと。さて、んでは感想などちょろちょろメモ書きしておきますよー。ネタバレも何も無いと思うんだけど、念のため折り畳んでおきますー。

小乗仏教最高〜

レ・ミゼラブルはざっくり言うと、罪人が愛を得て聖人になるまでのハナシだって思うんだけど…これって要は小乗仏教ですよなーって思うなど。
主人公であるジャン・バルジャンは一切れのパンを盗んだ罪で19年もの間投獄され、まあ理不尽な仕打ちに耐えていたんだけどついにそこから逃亡。市長にまで上り詰めるんだけど、工場の女工であるファンティーヌを自らの過失で失ってしまい、その娘であるコゼットを引き取り育てることにしたのですね。
罪人として追われる身でありながら娘を守ることで愛を得て、んで勤めを果たして天に召されていくんだけど、これってつまり自らの出来ることを出来る範囲で成そうってハナシなんだよなあーとか思ったり。要は人一人が人生をかけて出来ることなんて高が知れていて、だけどその一事こそが何より大切だと。
幼女がいればそれでいいわマジ(小乗仏教)
それに相反する形で描かれるのが、学生が蜂起したフランス革命(大乗仏教)なんだけど、理不尽さを一気にひっくり返してやろうってのはまさに若者の論理で、結局歪みが生じ挫折してしまうんですね。極端に走れば走るほど反動も大きい、という仕組みのようだ。
これなーすごい皮肉なんだけど、まさに革命前夜でテンソンアゲアゲだった学生連中の中で、ただ一人コゼットとの愛に目覚めたマリウスだけが一族総討ち死にの中ただひとり生き残ってるんですよ。やっぱ革命ってクソだわ(確信)
革命よりひとりのメスだわマジ。
結局皆理不尽で苛烈な現実を生きていて、神は居ないのかもしれないけれど、それでも一人一人が自分だけの神を信じて、事を成して行けばいいんじゃね?って受け取りましたよ。
はい堪能しましたですよ。来年のミュージカルも見に行きたいですねー(チケット取れるかわからないですが)