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[感想]劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』

天津飯「足手まといになるからヤムチャと餃子は置いてきた」

良かった

劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』観てきた。
めっちゃ良かった。
今回はドラゴンボールの悪役の中でも特に人気の高い、悪の帝王フリーザ様が復活して悟空と戦うというドリームマッチが実現したんだけど、きちんと筋道立ったバトルが展開されてて最高感あった。
特に今回は序盤に張った伏線の数々(サイヤ人の弱点や惑星破壊など)が後半すごくきれいに消化されており、何というか理詰めバトルを見てるみたいで楽しかった。
復活のF、人によってはめっちゃ酷評してて正直ツラいんだけど個人的には大アリだと思ったので、これから積極的に布教していこうと思う。
以下感想です

あらすじ

悪の帝王フリーザ様がだいたい25年ぶりに復活したので悟空が倒した

何が良かったか

Z戦士の殺陣に工夫があって良かった

今回、フリーザvs悟空の前座として1000人のフリーザ軍vsZ戦士(ヤムチャチャオズ除く)があったんだけど、これがちゃんとした殺陣になってて感心した。
いくらなんでも1000人と戦うんじゃ大味になりそうなもんだけど、まずはざっくり戦った上で全員バラバラに分かれて、洞窟や森みたいな狭い場所に誘い込んだ上でマップ兵器(気功砲気円斬)を使ったりしていてなるほどってなった。
また、いかにも異星人って風体のフリーザ軍といえど人型をしてるので、関節を逆に捻れば倒れるし、掌底みたいな内蔵攻撃が有効だったりするのをちゃんと描いていて面白かった。
前座の決着はZ戦士が勝利したんだけど、これもフリーザ亡き後求心力を失って弱体化したフリーザ軍だったってのと、Z戦士サイドが不殺を貫いていたので一方的な戦いにならなかったみたいな値付けになっててこれもなるほどって感じだった。

フリーザvs悟空戦にそれなりの緊張感があって良かった

そもそも大前提として、セル戦以前のトランクスに細切れにされたフリーザ様と超サイヤ人ゴッドにまで登り詰めた現在の悟空とではレベル差がありすぎて、どうやってマッチメイクするのよ?って話だったんだけど
フリーザ「今までは持ち前のポテンシャルのみで戦ってたけど、トレーニングするわ。」
この言い分で意外とすんなり納得出来ちゃうからすごいと思った。これ普通ならフーンって感じなんだけど、他ならぬフリーザ様が言うと説得力が段違いなので面白い。こういうところが多分「悪役としての格が違う」ってことなんだろうなって思ったり。
事実序盤では悟空の最終形態「超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人超サイヤ人」を上回っていたわけだし、敗色濃厚になったところから悟空の弱点をピンポイントで突くという作戦も良かった(卑怯っちゃあ卑怯だけど)その後出てきたベジータに対しても、いわゆる惑星破壊という奥の手を躊躇いもなく繰り出しているので、実はフリーザが完全勝利しているとも言えなくもないなと思ったり。

その上でオチが良かった

でも結果フリーザは負けた。
自らで負けを認めちゃったので。
だいたい悟空をこの世から消滅させたいほど憎んでいるのなら、地球ごと破壊すれば良かった。
作中でも明言されていたけど、コルド大王が復活していればまず間違いなくそうしていたと思う。(魔人ブウ破壊神ビルスを退けたほどの戦士とまともに戦うはずがない)そうせず自らにトレーニングを課してまで悟空と戦ったのは、彼を屈服させたい、心を折りたい、絶望させたいと思ったからに他ならないわけで、ポテンシャルではなく、肝心のそのトレーニングの差で負けた。というのがもうフリーザ様にとって絶望的だった。そして自らそれを認められなかった。もう惑星破壊という手段を取った時点で自ら負けを認めちゃっているんですよね。

堪能しました

次はセルと戦うんですかね???
この形式で来年以降もお願いしたい。それくらい良い出来だったと思う。