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[感想]劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA- Cadenza

文句のつけようがないほど完璧な最終回

蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA- Cadenzaを観た。

最高に面白かった!!!

ので、珍しく週をまたいでもう一度観に行った。
最高だった。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、ついに立ち上がる潜水艦イ401!
霧の生徒会vs蒼き艦隊の滅茶苦茶アツい艦隊戦!
そして何より物語の始まりであるムサシとヤマトの争いに完全決着をつける!
イオナもこれ以上ないくらいヒロインとして輝き、群像も主人公として見事に物語を畳んだ。
完璧なシナリオ。
そしてラストの大盛り上がりでテンションMAXなところに小刀を持ったナノが横からグサー!
ボロ泣きですわ(2回目)
本当に最高の映画だった。
以下感想です。


あらすじ

大戦艦コンゴウとの戦いの後、傷ついたイ401の前に現れたのは、群像の父親であり初めて霧の艦隊との対話を果たした千早翔像と超戦艦ムサシであった。彼らは人類への降伏勧告を告げる。
人類の切り札である振動弾頭の解除キーを龍二郎に託し、群像とイ401はアドミラリティコード*1の代行者となったムサシとの直接対話に望むため北極海へと進路を取る。しかし、その行く手を阻むように霧の生徒会が防衛ラインを引いていたのであった。

まず

アニメ版アルペジオのストーリーを再構成し、物語の中心に超戦艦ヤマトとムサシの物語を持ってきて、人類との対話派であるヤマトを沈め、アドミラリティコードの唯一の代行者となったムサシを止めることで人類を救うという物語の着地点を決めたの上手いと思った。
その上で潜水艦イ401が実は超戦艦ヤマトのメンタルモデル*2のバックアップであるということにして、イオナを単なるスペシャルな潜水艦から唯一ムサシを止めることが出来る主人公へと引き上げることでヒロイン力を最大限に高めてきたのもなるほどって感じ。
格上げの結果、イオナのメンタルモデルがヤマトの起動によって消失するかもしれない、というヒロインならではのリスクも背負い込んでしまったけれど、かつて戦った仲間たちの力を得て、そして仲間の中にこそ自分というメンタルモデルが存在しているということを理解し、ムサシを倒すという王道に決着したの本当に最高だった。
イオナが超戦艦ヤマトの力を開放して、北極海に沈んだヤマトを復活させたの本当もう滅茶苦茶ぐっと来たし(ボンクラが大好物のシチュエーション)散々滅茶苦茶やってきたムサシの心を救い、ついに群像の船としての使命を全うして消えていったラストは分かっていながらもボロ泣きでしたわ。
そしてそのクライマックスの極点でナノがLast Refrainですよ。

Last Refrain

Last Refrain

オタクは死ぬ

バトルシーンが良かった

手負いの401が霧の生徒会のナチ(索敵)とアシガラ(アンカー)を相手に渡り合ったファーストバトルも良かったけど、スペシャルな力を封じられた状態での防衛ライン突破は潜水艦モノのオマージュとしてお見事って感じでしたな。
八方塞がりの大ピンチ状態からの霧の生徒会vs蒼き艦隊の艦隊戦は大迫力で、タカオvsアシガラの槍バトル、索敵特化のナチと狙撃特化のミョウコウによる超々射撃、それに対するハルナキリシマの大戦艦にハグロが超速力で引っ掻き回す〜という個性を活かしたバトルになっていて、これをまさにアニメ版艦これで見たかったな〜って思いましたよ。
コンゴウvsヒエイの至近距離打ち合いバトルも大戦艦同士の格上感があって良かったし、ラストのヤマトvsムサシという超戦艦同士の重力砲バトルも見応えがありましたな。
劇場版艦これの艦隊戦のハードルが滅茶苦茶上がりましたね(ニッコリ)


本当に最高でしたね…。
惜しむらくはTV版を再編集した劇場版一作目を見てなかったこと…。地元で直前にも公開していたというのに…。
3週目観に行っちゃいますかね…。

色紙は1週目と5週目を貰いましたよ

*1: 霧の艦隊が守るべき勅命。現段階では「人類を海から封鎖せよ」という命令

*2:人間型のインターフェイスであり、パーソナリティ(人格)でもある