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のぼうの城観に行って来ました

ブンシャカvs田楽踊り
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この間封切りされたのぼうの城、観てきましたよー。映画の舞台である忍城って埼玉県の行田市にあるんだけどまあバリバリの地元なんで、地元ガチ勢としては郷土愛を発揮するなら今ぞ!ってことで行ってきましたわマジ。
土曜の朝早くに行ったんだけど映画館はギュウ詰めでした。まあ見とかないと話題に出たとき良いも悪いも言えないですからねえ。
さて、のぼうの城は、石田光成率いる2万の天下軍にたった500の兵で立ち向かったっていういわゆる忍城水攻めをモチーフにした作品なんだけど、開幕早々飛び出す堤の決壊シーンがですね想像以上にまんま津波のソレでウヘァってなるなど。生々しすぎですわ。これでも人が飲まれるシーンとかカットしたらしいんでなるほどこりゃ2011年じゃ公開出来ないわけだわーって思いましたよ。
あとはまあ…史実通りというかCM通りというかまあそんな感じで、ぶっちゃけ1000円で観たんでOKだったけど1800円で観るにはちょっとウーンな感じでしたかねえ(ひどい)(ゴメン)
ネタバレもなにも無いと思うんだけど、感想などちょろちょろ書いてみますよ。折り畳みますー。

なんでイマイチって思ってるかというと

甲斐姫の存在ですよね。
劇中野村萬斎が開戦を決めたのって、甲斐姫(18歳)を秀吉の側室に取られるからだと思ってたんだけど(戦う!って決めるシーンがまさに甲斐姫を側室にのタイミングだったんで)、実はCMでも言ってるとおり野村萬斎は「そんな思い入れなかった!」っぽいんですね。実際甲斐姫は秀吉の側室になっちゃうし。
なので、じゃあお前結局何の為に戦ったのよ!!!
って思っちゃったんですよハイ。
(いや一応子細に戦う理由ってのを語ってるんだけど、そんな理屈より娘ひとり守りますわって超個人的な理由の方が強いんじゃね?って思っちゃったんです)
で、ですね。甲斐姫野村萬斎に惚れてるんだけど、それには前日譚となるエピソードがあって、農民の女を手込めにした侍をぶっ殺した甲斐姫と侍一族の諍いを野村萬斎が収めたコトになっていて、そこで野村萬斎が実は策に秀でた存在であり、かつ甲斐姫を守る理由になってるって結構重要なイベントをサラッと口頭で済ませちゃったのにもウーンってなっちゃったんですよ。
恋愛要素的アレを無理くり入れろとは言わないけど、この辺なんか煮えきらないなーって最後まで思っちゃいましたね。

正直水攻め後の展開いるかね???

ええとこれもう史実だからしょうがないんだけど、物語的にもクライマックスである「水攻め返し」後も戦闘が続いちゃうんで、そこでどうにもダレちゃう気がしましたよ。
あとはもう好みの問題なんだけど石田光成はもっと小狡く小物であって欲しかったし(舞での狙撃とか小物のソレやん?)秀吉はもっとエロゲに出てくるようなエロ親父であって欲しかった(そうすることでより甲斐姫(18歳)の寝取られ感が際だつやん?)
水攻め後のグダグダから甲斐姫側室にの流れが個人的にどうもモンニョリしたんですっきり劇場を後にできなかったですハイ。でスタッフロールでアレでしょう???(後述)
多分結構おもしろい作品だと思うんですよ。ただちょっと個人的に姫と野村萬斎をメインに感情移入しちゃったんでまあハイそんなでしたわ。
あとはちょろちょろこまかい感想などメモしときますん

  • 野村萬斎の舞がすごかった(小並)ちゃんと小舟(支えなし)の上で舞を舞ったんですねえ。さすが本職
  • 野村萬斎は田楽舞で尻出す気満々だったらしいけど出たのはヨシヒコ(山田孝之)の尻でした
  • ヨシヒコがヨシヒコ(一期)だった頃まさにのぼうの城の撮影やってたんだっけ???だからヨシヒコは髭生やしてたのかなー???と2012年の今になって気づくなど
  • 観てるとき全く気づかなかったんだけど芦田愛菜の演技すごかった。やっぱ子役の至宝すげーすね。汚い役をやらせたら芦田愛菜の右に出るものいなかったですわマジ
  • エンディングのスタッフロールでとってつけたような地元映像が登場し地元民悶絶(罰ゲームか何かか?)

原作は甲斐姫の扱いもうちょい違うんですかね???単行本は手元にあるんで時間見て読んどきたいトコロですよ