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[感想]ポッピンQ

東映アニメーション60周年記念作品

おもしろかった!

ポッピンQ、めっっっちゃおもしろかった!
正直観る前までは、ダンスで世界を救うとか年頃の少女たちの悩みとか正直どうでもいいわって感じで斜に構えて見てたんだけど、いざ観たらまあーめっちゃ爽やかな作品で元気貰えた〜って感じでしたよ。
いや道中、5人の少女たちがそれぞれ噛み合わずイライラポイントの連続ではあるんだけど、主人公である伊純のコンプレックスをきちんと克服させて、その上で同じ立場でウジウジしている沙紀を救い(許されて、許すって構図になってるんですね)、ラストダンスで世界を救うってとこまで来るとめっちゃカタルシス~ってなって最高になりました。いや本当観にいけてよかったですね。
思わず主題歌買っちゃいましたぞ

ティーンエイジ・ブルース movie size

ティーンエイジ・ブルース movie size

メインテーマ(OPで流れるやつ)
未来(ソラ)の歌

未来(ソラ)の歌

勇気の歌(最初5人が練習してたダンスね)
FANTASY

FANTASY

でこれがエンディング。これを聞くと沙紀良かったね〜ってなるから最高。
んでは感想など書いてみますよ。ネタバレ込みなので折り畳みますん。

画像4枚で分かるポッピンQ

だいたいこんな感じです




まあ嘘予告だと思うゾ

行きて帰りし物語

ポッピンQのシナリオを一言で言えば「行きて帰りし物語」なんだけど
要は自己肯定を得る物語なんですよね。
中学卒業直前という、いわば人生という物語の一区切りの間際になってもそれぞれ閉塞感を感じている5人の少女たちが物語の主人公なんだけど、
彼女たちが異世界に行き、同じように悩みを抱える仲間と自分の同位体(素直になった自分自身)と交流することで、閉塞感の原因が外にあるんじゃなくて実は自分自身にあるということを自覚し、気付きを得て今に戻ってくるという話。
これがすごく刺さってしまった。
この作品、プリキュアでおなじみの東映アニメーションが作ってるんだけど、かつてプリキュアを見ていた女の子がいざプリキュアの主人公として設定される年齢になった時、何と向き合うかって言えばザケンナーやデザトリアンみたいな分かりやすい敵キャラではなく、自分自身だってことなんですよね。
ポッピンQはそうやって自分自身と向き合うことになった今を生きるプリキュアたちにエールを送る作品なんじゃないか。そう思いましたよ。
自分の弱さと向き合って素直になる。それが勇気。みたいな。
今を生きるおっさんにも十分刺さりました。

▲もふもふのきぐるみからキャストオフした姿がそれぞれコンプレックスを持っていたモチーフになっていて(伊純なら陸上、あさひは道着、小夏は五線譜みたいな)、それを武器にしてるのめっちゃ洒落てるなーって思ったり

エンディング後の次回予告について

嘘予告ですよね(キンプリみたいなやつ)
この物語については少女たちがそれぞれ自己肯定感を得て終わっているのでここで終わりだと思うんだけど、そこに1エッセンスを加えた感じかなーって思ったり。
ただ、もしこの次回予告通りの続編があるとしたら(どうやらあるらしいです)「ポッピンQ」のロゴが時をモチーフにしている(Qが時計の秒針になってる)ところから成長のその先、たぶん成長し尽くした先の終わりについて描いてくるんじゃないかなあーとか思ったり(最終決戦で伊純が老いても沙紀を信じたように)
たのしみですわね。


おわり