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だらだらオーズの感想書きます(散文注意

っていうかもういいかげんその日のtwitterログ貼るのもやめたほうがいいよなあ…twilogの保存&検索が強力すぎてブログから発言読むコトなくなってしまったですよむううう。
そいえばtwitterではちこちこ書いてるのですが、ココではオーズのコト殆ど書いてない気がするのでちょっとカリカリ書いておきますよ。

オーズ面白いなー

オーズって欲望をテーマにした物語だと思っているのだけど、前回ついに「正義の行使」を欲望にしたヤミーが登場したってコトで、いよいよ物語が新しいステップに突入したのかなー???とか思ったのです。
そのひとつ前の話が中間パワーアップである「タジャトル」登場回だったのでシナリオ的にも区切りとなってましたよね。第一部完みたいな。映司とアンクがなぜ共闘してるのか???ってQに互いに相譲れないところこそあるものの「ヤミーを倒す」って点において「のみ」確実に相手を信頼できるってアンサーを提示していてなるほどナーと唸ったあと、アンクが喉から手が出るほど欲しかった自分のコアを「摂取できなかった」のですよね。
この意味ってまだ劇中で明かされてないけど、新たなステージに突入したであろう先週今週のテーマと照らし合わせるとちょっと見えてくる気がするのです。コレ最後の方に書きます。えーとその前に…

まず後藤さんのハナシ

オーズってもともと、アンクという欲望の権化のまわりに無欲の男(映司)無私の女(比奈)滅私の男(後藤)が集まってアンク憤死って構造になっていて、特に序盤は分かりやすい欲望の具現化とそれに対する主人公達の無欲さみたいなものがクローズアップされてたと思うのです。映司がパン一でゼンゼンOKだったり、比奈がバブリーな女と対比させられていたりね。
これって他のキャラクタが欲望all丸出しだからこそ相対的に無欲にみえただけで、実のところ裏をかえせば「モチベーション=欲望なんじゃね???」ってQが新たに示されたのですよね。「人を守ることや兄を思うこと、正義を志向するコト」って「実は欲望なんじゃね?」って。で、それに対してまず後藤さんがその答えを出したってカンジがしましたよ今回。
バースという存在がまさに後藤さんの欲望の具現化なんですよね。だけど所長(後藤さんにしてみれば悪人)に膝を屈すれば手に入ったであろうバースを、後藤さんは受け入れなかった。(この時点で後藤さんは答えを出していない)
(本筋から逸れるケド興味深いのは、所長と伊達さんの折り合いが悪いってトコロ。つまり所長イコール伊達さんじゃないのですね。一連の流れコメディタッチで描かれてたけど(所長の本体をおでんに突っ込んだり)ここスゴく重要で、伊達さんには伊達さんの考えがあって(これは完璧な私心で正義のためじゃない(正義の為だと後藤さんとかぶる))バースを行使しているのですよね。伊達さんが一億貯めるってのは多分そんな重要じゃなくて、その理由は明かされぬまま舞台を退場する気がします)

現在の後藤さんvs過去の後藤さん

正義を行使する手段を受け入れなかった後藤さんだけど、ついに先週その正義を語る父子が出てきて、正義を行使するという欲望から生まれたヤミーで人助けしたり悪人をやっつけたりしたんだけどこれって要するに父親は何も考えずにバースを受け取った場合の後藤さんであり、子どもはかつての無力な後藤さんそのものなんですよね。
で、結論から言うと「結局は心のありよう(覚悟とも言う)」なんですよねえ。「正義を行使する」の「正義」とは何か。出てきた父親はその正義の定義を見誤った。劇中賄賂をする悪どい政治家みたいなのが出てきたケド、賄賂は悪いことだけどそれを理由に命を奪ってもいいのか。彼はここで逡巡したですよね。
今回の話ってバースを受け取らなかった後藤さんが自分の理由を探して、んでかつての自分に説教を垂れるという構造だと解釈しました。なぜ正義のヒーローになりたいのかという問いに人を守りたいからと返した、それは決して「人を誅するってコトではない」のですよね。後藤さんは映司と伊達さんからそれを学んだのだと思うのですよ。
で、ご丁寧にわざわざその答えのあとウヴァが出てきて「それは欲望じゃない」って言ってるんですよね。\正解です!/

アンクちゃんも変わってるんじゃないの???

後藤さんの話はここまで。で、冒頭書いたアンクのコトなんだけど、アンクがコアを取り込めなかった理由。それはアンクの欲望が変質したからじゃないか…とか思っているのです。後藤さんが変わったように、アンクも映司らと関わることで変わった。アンクの最優先事項がコアメダルから他の物(多分絆)へと変質しつつあるってコトの分かりやすい演出なんじゃないか…とか予想しますよ。タジャトルの回は間違いなくアンクの変化(完全な信頼ではないにせよ部分的には確実に「信用できる」)を浮き彫りにする回だったんじゃないかなあー…と。