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まどか☆マギカ9話の感想を慌てて書きはじめる日記


(ほむほむハウスに連れ込まれるまどか)
さやかと杏子の関係に決着がついたまどか☆マギカ第9話
物語的にもいよいよクライマックスに突入した感じですねえ。(ほむほむハウスにお持ち帰りされたことでまどかの貞操の危機という意味でもクライマックス感)というコトで今週もちこちこ感想書いてみます。なんか綱渡りだけどこのまま最終話まで感想かけるといいなあ…。んでそれ終わったらちゃんとまとめよう(定期post)(願望)(白目)
んでは例のごとく折り畳みます。

さやか


(魔女の下半身が魚だった)
魔女の下半身見るまでさやかが人魚姫をモチーフにしていたことに気づかなかったですよ。で、それがわかるとさやか編のキャラクタ配置ってほんと絶妙ですよねえ。恋人、緑の子そして「杏子」の存在が。
アンデルセンの人魚姫って、末の人魚が海で溺れた王子の命を救った折彼に一目惚れして、魔女の力を借りて人間になるって話でしたか。だけど言葉を発せないので王子に振り向いてもらえず、最終的に王子は海辺に居合わせた少女のコト命の恩人だと勘違いして結婚しちゃうんですよね。王子を殺せば人魚に戻れるけど、結局人魚姫は王子を殺せず海の泡になって消える。この筋書きってさやかが辿った道そのままなんですねえ。
魔女に人間の足を望むより、より直接的に王子を望めばよかった。迂遠な願いが結局全てをご破算にしてしまうという意味で。
さやか編って全12話(?)中半分の6話使うとか大盤振る舞いにもほどがある作りなのだけど、でもたぶん、さやかの物語こそ「一般的なごく普通の少女」がキュウべえと契約した場合辿るであろう顛末なんですよね。(恋もするし嫉妬もする、年頃の少女らしい少女による物語)だから一番尺取るのも当然なのかな?と。
思えば構造としてはマミさんが「従来型の魔法少女の終わり」で、さやかは「現実的な魔法少女の終わり」そして残り3話でふたつの物語を踏まえた「新たな魔法少女の始まり」へと昇華されていくんじゃないかと。
ほむほむとまどかの愛が宇宙を救うと信じて(まどか☆マギカ完!)

杏子


(杏子の槍が、最終決戦では一度も分解変形しなかったのって彼女の心境の変化を如実に表していると思うのです)
杏子とさやかって表裏一体の存在だったんですよね。(水と炎というビジュアル的なものだけじゃなくテーマ的にも)ともに大切な者の為に奇跡を使い、ともに裏切られ、一方は自らの為、一方は他者の為に力を振るい続けた。という。さやかの思いが反転して悪堕ちしたとき、杏子はかつて自分が抱いていた思いを取り戻したってのはすごく皮肉な展開なのだけど、杏子の心を救うためにさやかというキャラクタが生まれ、そのさやかを救うために杏子が命を懸けたってのはテーマとして美しかったのかな…とか。
さやかのモチーフが人魚姫なら、最終決戦で魔女となった彼女に引導を渡す杏子のナイフは人魚姫の姉が自らの髪を切って寄越した短剣そのものである気がします。

ほむほむ


(ほむほむハウスに何か意味あるんじゃないかとつい目を皿のようにして探してしまうクラスタの存在?!)
魔法少女まどか☆マギカ」は「魔法少女」とタイトルに銘打っているから、つい魔法少女の系譜や源流を辿ってしまうのだけど、魔法少女というより寓話をモチーフにしているのですね。ほむほむはその容姿からいわゆる最古の少女である「不思議の国のアリス」がモチーフになってるんじゃないかと。はじめほむほむイコールアリスだと思っていたのですが、どちらかというと彼女は「白ウサギ」なのかもですね(時計とダイヤのモチーフからもそれが伺える)まさに彼女はストレンジャーであるまどかを先導する役割を担った「語り部」である気がします。

キュウべえ


(唆しよせ!)
もう一匹の「白ウサギ」であるキュウべえ。今週エントロピーがどうのとか宇宙がどうのとか言い出したけど
彼は大儀と個人、論理と情緒、あるいは男と女的な断絶を提示したのかなとか思ったり。「宇宙がヤバイけど君一人の犠牲があれば助かる!」みたいな。
鉄腕アトムは最終回で太陽に突っ込んだけど、エンディングのモチーフってたぶんまどかの犠牲を表現していると思うので、悩みに悩んだ末すべてを引き替えにまどかは太陽に特攻する気がします。それを止めるのがほむほむの役目で、「何故まどかを助けたいのか」を残りの話数で描いていくんじゃないかなと。むうう。

杏子描いたはいいケドふともものバランスアレだったので修正→twitpic twitpicに飛ばすときはアレな絵なので一応18禁注意ってコトにしておきます(定期)