キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー観てきた日記

一緒に国債を
買いませんか?

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本日封切りだったキャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー、早速観てきましたよ。メンズデー狙いで行ったんだけど結局3D版しかやってなかったのでお値段的にはあまり変わらない体でした。ｳｰﾝ個人的に3D版はもう罰ゲーム的風情。
でキャプテンアメリカ、とても面白かったです満足しました。70年前位の話なのに敵方であるヒドラがオーバースペック感溢れる兵器ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ使ってくるんで、おい時代背景どうなってるん?ってカンジだったり、まんまアベンジャーズに繋がる引きだったり、ハワードスタークがまんまナベアツ的ビジュアルだったりと所々アレだったのですが、まあソコはアメコミ的寛容さでひとつｵﾅｼｬｽ!ってコトで。
んでは感想などちこちこ書いてみます。折りたたみますー。

世界最初の(メタ)ヒーロー

キャプテンアメリカって、数多く存在してる主人公の中でも一度見たら決して忘れられない独特の風体してますよね。「星条旗を背負ったマッチョ」という、いくらなんでもあんまりにもあんまりなビジュアル。
原作のコミック読んでないんでこれが「ヒーローというモチーフを揶揄した造形なのかどうか」は知らないのだけど、映画本編ではこの突っ込みどころ満点の容姿がまずネタにされてるんですよね。
もともとひ弱だった青年が軍の実験に志願しスーパーソルジャー化するんだけど、その仕事は国威発揚の為にトンチンカンな格好をして国債売るというアレ。原作でもこんなカンジなんですかね???だとしたら恐ろしくメタ的なヒーローだなあ…とか思ったり。「ヒーローというキャラクター性」を武器として戦うヒーローだという。
で、物語は見せかけのヒーローがやがて真のヒーローになっていくって筋書きなんだけど、結局デッカイ手柄って本土への核攻撃を阻止したって一点(いやそれだけでも十分スゴイなんだけど)ですよね?だけど彼が「国威発揚の広告塔」であったが故に「ヒーローとして大衆に認知される」という結果に繋がるとは、なんとも皮肉なシナリオですねえ。
ところで、キャプテンアメリカがその容姿込みで「ヒーローの象徴」であるのに対し、ヒドラ(敵方)のボスが、オカルトに傾倒し真っ赤な顔にそげ落ちた耳と鼻を持つという、まんま「悪魔のモチーフ」なのがまたおもしろいなーとか思ったり。(最初「日本」という存在を擬化したキャラクタなのかなとかぼんやり※赤い顔＝日の丸)
擬化されたヒーローと擬化された悪役がガチンコでぶつかる展開。面白かったですよ。
でこの物語はそのまま来年公開のヒーローチーム、アベンジャーズに繋がるわけだけど、うーんキャプテンアメリカの設定をこのまま終わらせるの惜しいなーとか思ったり。マイティソーもそうだったんだけどまずアベンジャーズありきでヒーロー物語を次々誕生させてるんでビッグタイトルの使い捨て感ハンパないんですよねえ…。映画的にはソレもしょうがないのかなーとは思うんだけどううん…。