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魔法少女まどか☆マギカ12話の感想書く日記


(10年代を代表するすばらしいアニメでしたね)
昨日に引き続き、まどか☆マギカ最終話の感想ちこちこ書きます。これで物語は終わりだけど、肝心の第一話をまだ見てないんで、月末出る予定のパッケージ買っちゃおうかなーとか思ったり。いやそれよりもうニコニコに課金して単品買いしちゃうか…。一話210円だっけか???うーん早いとこ結論出さないとなー。
さて、んじゃ最終話の感想書きます。取りあえず折り畳んでおきますー。

魔法少女物語の総決算


(5人の魔法少女は、それぞれが各時代を代表する魔法少女をモチーフにしてるのですよね)
己を捨てて純粋に他人のため力を行使してきた従来型の魔法少女がマミさんで、己が欲望の為に力を行使した、新しい魔法少女がさやかと杏子。すべての魔法少女を俯瞰し語り部たる存在となったのがほむほむ。そして主人公たるまどかは、それらすべての魔法少女を救済する存在になったのですね。(溢れるターンエーガンダム感)
現行のルールでは破滅しかない事を観測したのがほむほむなら、そのルールを打ち破ったのがまどか。
魔法少女まどか☆マギカ」は従来型魔法少女物語のテキストをすべて拾い上げ、そしてすべて救済して見せた総決算的作品なのかなとぼんやり思ったり。
※マミさんのコスチュームや恥ずかしい必殺技とかはまんま従来型の魔法少女デザインだし、杏子とさやかは正義の魔法少女vs悪の魔法少女という、対立と和解を描いてきた近年の魔法少女デザインをなぞってるのですね。そしてほむほむってのはそんな魔法少女物語を外から突っ込むという、読み手の視点を代弁する魔法少女なんですね。

まどかの願い


「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」
魔法少女になるかわりに手に入れられる「何でも願いが叶う」という対価を逆手に取った見事な答えでしたね。
「ルールの書き換え」
彼女が数多の紆余曲折を経て、ここにたどり着く物語こそ「魔法少女まどか☆マギカ」という物語だったのだけど、思えばこれって、今までの魔法少女たちが居なかったら成立し得なかった解答なんですよね。
孤独だったマミさん、さやかとともに果てた杏子、そして時間を繰り返し続けてきたほむほむから受け継いだ魔法少女たちの願い。そのほむほむもかつてのまどかとマミさんから思いを受け継いでいるという入れ子構造。受け継がれてきたバトン。
ほむほむの心が折れなかったから因果のループを耐えきることが出来た。そしてその繰り返しによりまどかに力を与え、膨大な魔力の奔流がついに彼女の記憶、挫折し続けてきた魔法少女たちの思いを伝えることができた。
それを受けてまどかが「すべてを救う魔法少女になった」ってのはホント美しい流れですよね。

(やはり巨女ブームキテマスワー)

そして、これから


(ラストの思わせぶりな仕掛けは単純に物語が継続している可能性を残したって事でいいのかな。)
魔女は居なくなったけど、魔法少女という存在は残った。という事で、魔法少女の存在理由である魔獣が生まれた。ほむほむやマミさん、杏子はそれを狩る。
ラストのほむほむは思わせぶりだけど、単純に余韻を残し、続編の可能性をちょっと匂わすって感じだと解釈しました。まあ続編とか難しいのだろうケドねえ。物語としてはこれ以上ないくらいに見事に完結したので。

(さやかが消滅したのは、恭介の腕を治したからかなとか思ったり。※マミさんと杏子は魔女に倒されたから、その魔女が居なくなったことによる生存。)

堪能しました

ホントすばらしい作品だったです。
魔法少女」というポピュラーなジャンルをよくぞここまでかみ砕いて再構成したなーって感じですよ。あとはこれから山と出るであろう薄い本であれやこれやを補完しますよこれも楽しみ楽しみ。
おりこマギカ←?