アイアンマン２観てきました。
ナイスミドルなヒーローにナイスミドル故の災難が次々降りかかる
えーと、前作観てないのに観に行ってきました。アイアンマン2。問題なく楽しめましたよ。おもしろかったですー。
内容はえーと鋼鉄のヒーローが殴ったり殴られたりなんかﾊﾞﾘﾊﾞﾘマシンガンぶっ放したり手から波動砲発射したり、ﾌﾞﾌﾞｰﾝﾄﾞｳﾄﾞｳﾄﾞｳしたり量産型が出てきてほうぼうに迷惑かけたりとかまあそんな感じでした。前半の超鬱屈した展開から後半の大解放に至るまでセオリー通りにやりきったカンジで、休日の午後に楽しむには最高の一本なんじゃないかと思ったですよ。にゃんにゃん。
なんやかやで１も観たくなったですー。今度借りてこようかなあ。っていうか２の封切り直前に金曜ロードショーあたりでやるかなーとか期待してたのですケドねえ。むうー。
さてさて、ということで以下だらっと思ったコトなど書いてみますー。
世界最強の鎧に守られた中年男を倒すにはどうしたらいいか
このアイアンマン2を作るにあたり、制作スタッフ陣は多分こう考えたと思うのですね。
即ち世界最強の鎧に守られた男を倒すにはどうしたらいいか。
まあフツーに考えたら「強力なライバルを出す」これで決まりだと思うのですよ。アイアンマンに匹敵する超強力な敵が現れたらバトルは盛り上がるだろうし、敵の素性を丁寧に掘り下げてあげれば感情移入だってしやすくなる。
しかしアイアンマンのスタッフはそうしなかったのですねえ。
外側は世界最強。難攻不落の鋼鉄の城。だけど中身はナイーブな中年男。ここに着目したのですね。
ということで中年男のウイークポイントつけばいいんじゃね？ってことになって、んじゃ中年男の弱みって何よ。とスタッフ内で思い思いに弱点を発表していく会議が行われたんじゃないかなーとか思ったのです。
で、その会議の結果集まったであろう「いやーなコト」を束にして
いたいけな中年男にワッと浴びせかけたワケです。
正直コレホントヒドイ。以下作戦内容です。
- 職を奪う。
- 恋人との関係を引き裂く。
- 唯一心が許せる親友と仲違いさせる。
- 政府にストーキングさせる。
- ライバル会社の社長にストーキングさせる。
- あまり仲良く無かった父親の宿敵の息子に襲わせる。
- 健康状態を悪化させる。
これら人生の中年期に降りかかるであろう災難を、一緒くたにまとめて鎧の中身にぶっかけたもんだから「工程の前半でスターク瀕死」ですよ。厄年か!
だけどスタッフが考えた中で最もヒドイ作戦は、かわゆいと思ってた新顔の秘書がトリニティーだったってコトかなー。ホントこれ考えたスタッフは鬼。鬼畜の所業ですよ。
まあヒーローってのはいかに前半痛めつけるか、が肝なんで、ここがどん底であればあるほど後半の逆襲部分がカタルシスになるのだよね。そのへんアイアンマン2は見事に逆襲に成功しててもうキモチイイくらいのハッピーエンドになっちゃうのだケドね。…まあスタークとヒロインがﾁｭｯﾁｭしてる眼下では阿鼻叫喚の地獄絵図なのですが。
続編作る気満々だよねえ。
そいえばアメコミ詳しくないんで良くわからないのだけどエンディングにでてきたハンマーって多分マーブルキャラのモチーフなんだよね。今後いろいろ作られるのかな？何にせよ観にいけて良かったですよー。
