借りぐらしのアリエッティ観てきました
観てきましたよー借りぐらしのアリエッティ。ジブリ作品を映画館で観るのって、なんかずいぶん久しぶりって気がしますねえ…。たぶん猫の恩返しあたりが最後だったっけか…。
うん。面白かった…。です。(奥歯にモノが挟まった体で)で、いろいろ思うところがあったのだけど、こういうの放っておくとあっという間に頭の中から蒸発しちゃうので、ちょっと早めに思ったコト転送しておきますよー。一応遮蔽しておきますがネタバレ注意というコトでよろしくですー。
こら少年!!
えーと…ですね。観終わっていのいちに思ったこと。
うん。これすごい小人残酷物語ですね。
ハリウッド映画とかなら「小人は少年と仲良く暮らしましたとさ。メデタシメデタシ」ってなるとこだよねえ。だけどそこは実績のスタジオジブリ。そんなコト知ったこっちゃねえとばかりに、ものすごい勢いで王道否定してモンニョリしたエンドをくっつけてきましたよ。いやいやアリエッティ達かわいそすぎだろ…?
で、とりあえずその後ぼんやり反芻してみたんだけど、少年が きっかけって、結局アリエッティが序盤少年に姿を晒したことであり、かつてお手伝いさんが小人を目撃してたってことでもあり、もっとさかのぼれば少年のおばあちゃんのオトーチャンがドールハウスつくったところにまで行き着いちゃう。少年が来る来ないに関わらず、要は遅かれ早かれ だったのですよね。なんだかなあ…。ションボリ。
道中小人の暮らしをすごい魅力的に描いているだけに、その彼らが にものすごい脱力感を感じたですよ。ヒドスギルだろ…。
善意の空回りで皆不幸
劇中お手伝いさんってかなりヒドイ役回りというか、アリエッティ達に対する唯一の「外敵」として立ちはだかってくるんだけど、彼女の行動の根本ってなんとなく「少年のおばあちゃんに小人を見せてあげたい」っていう善意が元になってるんじゃないかとか思ったのです。劇中語られたことだけど、おばあちゃんって先代同様小人にずっと会いたいって思ってたのだよね。んでかつて小人を目撃したことがあるお手伝いさんはなんとかして彼女に小人を見せてあげたかった。んじゃないのかなあー。
で、もしそうだとするとこの物語って「皆の善意が空回りして最悪の結果を招いた」ってことで、よけい悲しくなっちゃう気がするのです。少年しかりお手伝いさんしかり、良かれと思ってしたことが悉く裏目に出て、結局アリエッティ達は のだから。
うーん。たとえどんな理由があったとしても
「汝境界を侵犯することなかれ」
ってことだよねえ。
そういう意味で小人のルールは正しかったといえるのかも。小人のルール「人間に見られてはいけない」ってのはたぶん若さ故に自分達ならなんとかできるって突っ走った結果、すべてを失ってきた歴史の上に築かれている気がするのです。うにゃうにゃ。