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[感想]ベイマックス

∗ああっと∗

観た

シンプルなデザインと印象に残る丁寧口調で、すっかり改変コラの定番素材として定着してしまった感のあるベイマックスですが、年末に観てきましたぞい(挨拶)
いやめっちゃ面白かったです。原作は元々Marvelのヒーローモノだったらしいんだけど(映画ラストでスタンリーおじいちゃんが出てきたりする)、それがディズニーナイズされてディズニー謹製のヒーロー物語に生まれ変わったって感じでしたな。キャラクタのちょっとクセのある造形もそうだけど、モンスターの着ぐるみマンなんかまんまディズニーキャラクターのソレでそのままモンスターズ・インク出ても違和感ないデザインだったんじゃないかと。
さてストーリーですが、CMでは散々タダシ(主人公の兄)が死んだ後を流しまくって、いや兄が死んだはいいけどそこからどないするのん?って感じだったんだけど、本編ではタダシが結構長いこと生きてて、ヒロといろいろ絡んでたんですねー。
人を救うという目標の道半ばで倒れた兄の代わりに、弟がその遺志を継いで奮闘するぞい(完)って話になっていて、なるほどこれって継承物語ですやんってなりましたぞ。
んでは感想などちょろちょろメモしときますん。

あらすじ

ヒロ「非合法のロボトルバトルで日々荒れた生活を送っていた僕に、真っ当な道を示してくれた兄さんがカブキマンに殺された。兄さんの作ったゆるふわロボで仇討ちするぞ!」
ベイマックス「エッ?(初耳」

復讐するわ

ベイマックスはざっくり言ってしまうとケアロボットで人を救うという目標を道半ばで閉ざされてしまった兄の代わりに、スーパーヒーローになる(!)ことでそれを叶えるっていう弟の成長物語なんだけど、まずはそのモチベーションの出所って復讐から来てるんですよね。
兄が作ったゆるキャラベイマックスにゴッツイアーマー付けたり、兄の仲間を唆してヒーローチームを結成して、さあ兄の仇へと肉薄した時、兄を殺したカブキマンの正体が実は復讐の魔力で悪墜ちしたヒロそのものだった(実際には娘を失った教授)ってのはなんとも皮肉だなーって思ったり。
で自分もその沼に引き込まれていたことに気付くんだけど、そこを兄が残してくれたベイマックスと仲間たち(ヒロちゃんを見守り隊)のおかげで最後の一線を踏みとどまり、その上で悪墜ちした教授を、その娘をベイマックス(バージョン2)が救出することで、ベイマックスがケアロボットから一歩歩を進めて世界を救うヒーローになったってのはなるほどってなりましたぞ。
ラストねー、カブキマンの娘を超空間から救い出すとき、最後の切り札になったのが兄の遺したゆるふわボディじゃなくヒロの作ったロケットパンチだったっての、これ兄と弟の共同作業って感じでめっちゃよかったですね。

嘘予告がな

ヒーローものであることを隠して、兄の代わりに残されたケアロボットと弟のゆるふわ癒しストーリーで~すって売り方はまあ良いとしても、嘘予告はいかんと思うんですよ。
しかも本編の重要シーンを切り貼りして新しいストーリーを作るってのはちょっとこれアウツなんじゃないのん?
具体的にはタダシのハメ撮りシーンですな。CMでは序の序から割とバンバン流れてたんだけど、ここめっちゃ重要シーンですよね???悪墜ちしそうなヒロに自らの言葉で説得出来ないベイマックスが、タダシのありのままの〜姿さらすことで(May J.)自分の理想である兄でさえも完璧でない、悩み苦しんで歩を進めたんだって思わせる良シーンだったのに。
ウウーン。ディズニーアニメはカールじいさんといいシュガーラッシュといいウォーリーといい、CM、特に最初の方で流してるCMと本編の内容違いすぎるんですよね。
(クレしんの嘘予告を足で払いながら)
それだけちょっとウーンな感じでしたね。
でもまあ面白かったですよ。原作であるビッグヒーロー6はヒーローチーム結成からが本番なんで、このちゃんぽん日本風な舞台(サンフラントウキョウ)で続編とか作られたらアツいですよな。